『12 Labours of Hercules IV: Mother Nature』は、道をふさぐ障害物や資源を除去、収集していき、マップごとに課されたタスクをクリアしていく、ほかには類を見ないタイプのパズルゲームだ。
資源をいかに使っていくか。これが、プレイヤーを悩ませるパズル要素なのだ。
主人公は、ギリシャ神話に登場する英雄「ヘラクレス」だ。
主神ゼウスや女神ヘラなど、ヘラクレスをよく思わない神々が、復讐のためにある計画を実行するというのがプロローグ。
毒を盛られたヘラクレスは、美しい妻の「メガラ」に看病されながら、床に伏すことになってしまう。
1年後、ようやく元気を取り戻したヘラクレス。しかし、その目の前に広がっていたのは、見違えるように荒れ果てた大地の姿だった……。
ヘラクレス&メガラ&作業員!? 協力して美しい世界を取り戻せ!
ヘラクレスはさっそく、大地に自然を取り戻すために各地へ向かう。
しかし通り道をふさぐように、さまざまなものが立ちはだかる。ヘラクレスとメガラ、そして作業員のそれぞれの持ち味を生かしながら進んでいこう。
道に転がるほとんどの小物をどかすのは、作業員の役割だ。
取り除けるものは緑色の円で囲まれるので、タップしながら除去していこう。
チーズや丸太などを取り除いて神殿へと持ち帰ると、「資源」が得られる。
障害物によっては、この資源を指定数だけ消費しないと取り除けないものもあるのだ。
作業員では対処できない、大岩の除去や消火栓の修理などは、力自慢のヘラクレスの出番だ。
ヘラクレスのパワーを発揮するには、大量の食料が必要になる。
またメガラは、草木をよみがえらせる力を持っている。
ヘラクレスとは違って、大抵はノーコストで対処してくれるのがうれしいところだ。
神々の力やギミックで広がる戦略
ステージを進むにつれ、障害物の数や種類が増えていく。
さらに、果樹のように定期的に木材や金貨が得られる施設や、食料を金貨に変換できる「金鉱」など、さまざまなギミックが登場する。
また「神々の力」という、いわゆるスキルにあたるような要素もあり、予想以上のスピードでパズルが複雑化していく。
神々の力の種類と効果
- 作業速度アップ:作業員などの移動速度と作業速度がアップする
- 資源増加:次に収入を得る資源の数が増える
- 臨時作業員:一時的に作業員の数が1人増える
目指せゴールドタイム! 何度も同じステージに挑戦したくなる中毒性
始めて立てのステージこそ一本道となっているものの、少しゲームを進めるだけで、迷路のような歯ごたえがあるマップが登場する。
どのように道を切りひらいていくかは、すべてプレイヤーの手に委ねられることに。
伝え忘れていたが、本作にゲームオーバーにあたるものはない。
手順が悪すぎて、資源不足でクリア不可能になることはあったが、基本的にはマイペースにとことん悩みながら進めることができるゲーム性となっている。
とはいえ、パズルゲームではおなじみの、クリア後の星3段階での評価システムは存在する。
加えて、最高評価にあたる「ゴールドタイム」をたたき出すと、古代の城が少しずつ見えてくるという、思わずタイムにこだわりたくなる仕掛けも用意されている。