2011年に放送されたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』という作品をご存知だろうか? 「[前編] 始まりの物語」「[後編] 永遠の物語」「[新編] 叛逆の物語」の3部作として映画化も実現された大人気作品だ。
本作『マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝』(以下、マギレコ)は、「神浜市」という新たな舞台で物語が展開される新作RPGだ。
プロローグでは、TVアニメの第10話をほうふつさせる「委員長の魔女」とのバトルが展開。ファンにはたまらないワンシーンだ
新たな物語の主人公を務めるのは、本作オリジナルキャラクターとなる「環いろは」。彼女は神浜市を訪れてから不思議な夢を見るようになり、その原因を探るべく再び街を訪れる。
環いろははお人好しで控えめな性格だが、時には頑固な面も見せる少女だ
3種類のストーリーで『魔法少女まどか☆マギカ』の世界を体験!
ストーリーは、「アドベンチャーパート」と「バトル」によって構成されている。
アドベンチャーパートではLive2Dによるグラフィックが採用されており、登場キャラクターたちの多彩な表情を見ることができるのだ。
キャラクターの表情の変化が見て取れるのが、Live2Dの魅力だ
3種類のストーリーが織りなす外伝の物語
- メインストーリー:環いろはを中心に進むストーリー
- アナザーストーリー:アニメメンバー視点によるメインストーリー
- 魔法少女ストーリー:魔法少女の生い立ちなどを知ることができるストーリー
ストーリーでは、いろはを含めた新たな魔法少女たちに加え、「鹿目まどか」や「暁美ほむら」といったアニメメンバーも登場する。
新旧両方の魔法少女たちで展開されるストーリーは必見だ
さらに、ガチャなどで仲間になるキャラクターも含めると、総勢30名を超える魔法少女が登場。これだけ多くの魔法少女に出会えるのは『マギレコ』だけだろう。
そして驚くことに、すべての魔法少女の変身シーンが用意されている。
ガチャで魔法少女が手に入った際に見ることができ、一度視聴した後はアーカイブから何度でも閲覧可能だ。
主人公のいろはの変身シーンは、ストーリーで見ることができる
そのほかのキャラクターは、ガチャで入手すると見られるようになっている
これらの変身シーンの映像制作は、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を手掛けた「シャフト」が担当。魔法少女ごとにBGMなども異なっており、その力の入れ方からは本作への熱意が感じられる。
OPアニメーションもシャフトが担当!
戦略性豊かなコマンドバトル
本作のバトルは、自分の育てた魔法少女4人にプラスして、サポートを1人を編成した5人パーティーで戦う方式となっている。
敵味方ともに、3×3の魔法陣形を組んで戦う
プレイヤーは、ブラスト/チャージ/アクセルの3種類のディスクを組み合わせて戦っていく。毎ターンランダムで表示される5枚のディスクから、3枚を選んで指示を出すルールだ。
選んだディスクに描かれた魔法少女が、そのターンに攻撃を行うという仕組み
各ディスクの効果
- ブラスト:縦1列もしくは横1列の敵に範囲攻撃を行う
- チャージ:チャージ以外の次の攻撃の効果を上げる
- アクセル:攻撃時に得られるマギアポイントにボーナスが付く
ディスクを同じ種類、または同じ魔法少女で3枚を組み合わせると「コンボ」が発生!
攻撃力を大幅に上げたり、味方全員のマギアポイントを上昇させたりと、強力な効果ばかりがそろっている。
ブラストコンボは攻撃力アップの効果。より多くの敵を倒しやすくなる
ただしコンボを発生させようとしても、魔法少女の数が多いと中々ディスクがそろわない。そこで、魔法少女同士の連携である「コネクト」というシステムが登場する。
コネクトは、絵柄の違う魔法少女のディスクでもコンボが起こせるようになるシステムだ。加えて、コネクトすると魔法少女ごとに異なる恩恵が得られるようになっている。
コネクトを発動するには「コネクトゲージ」をためる必要がある。ため方はシンプルで、行動した魔法少女のゲージが徐々に増えていく方式となっている。
緑の矢印が表示されていればコネクト可能。コネクトしたい対象まで指をスワイプすることで効果が発動し、同時に画面左に書かれている効果がコネクト対象に付与される
画面上部の絵柄がそろっていない状態だが、コネクトの効果によりコンボが発生!
そして、コンボよりもさらに強力な攻撃が「マギア」。このマギアは魔法少女ごとに用意された「マギアゲージ」がたまると使用できるようになる必殺技だ。
攻撃を行ったり、ダメージを受けたりすることでマギアポイントが増加し、マギアゲージがたまっていく。
マギアはディスク扱いなので、絵柄をそろえてコンボの恩恵を受けることも可能だ
オーソドックスで高難度な育成システム
本作の育成要素は「魔力強化」「マギア強化」「覚醒」「魔力解放」の4つ。1人の魔法少女を育成するのに、かなりの時間を要することになるだろう。
というのも、レベルがポンポンと上がる強化システムにはなっていないから。経験値をもらえる強化アイテムを使っても、大幅にレベルを上げることは難しい。
平均的にではなく、1人を重点的に鍛えていくほうがよさそうに感じた。