【この世の果てで恋を唄う少女YU-NO】独特のシステムが魅力のSFアドベンチャー 

POSITIVES

長大で秀逸なストーリー
総数200枚以上のイベントCG
攻略を手助けする独特のシステム

NEGATIVES

既読スキップが使えない並列世界の同シーン

RATING
POINT

[プレイハード:PlayStation4]
[ジャンル:SFアドベンチャーゲーム]
[ストーリークリアまで40時間]

[大ボリューム] [周回プレイ] [ストーリー分岐]
[高難易度] [謎解き要素] [フルボイス]

A+
GRADE
FULL REVIEW

 長年の時を経て蘇ったSFアドベンチャーゲーム「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」をクリアしました。

20年越しのフルリメイクとなった本作。とてつもなく壮大な並列世界を描いたストーリーと、「A.D.M.S」と呼ばれる独特のシステムが魅力の作品です。複雑に分岐する世界を巡って情報やアイテムを集めていき、世界に隠された謎を解き明かしていきます。長大な内容と高い難易度によって、クリアするために40時間以上を要する大ボリュームと、それに見合うだけの豊富なイベントCGなど、推しどころの多い作品でした。

数多の並列世界を旅する難易度の高いアドベンチャー

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

失踪した父親からの手紙と、それによって起こる事件によって、数多の並列世界を旅することになる主人公。その目的は、世界の各所に点在する宝玉を集めながら、隠された謎を解き明かすことです。全ての宝玉を集めることで、物語は進展を迎えるのですが、単純に分岐を虱潰しにプレイするだけでは、決してクリアすることはできない、難解なシステムが用意されています。

本作では、一般的なアドベンチャーゲームのように、並列世界の数だけ物語が存在するわけではありません。全ての並列世界をまとめて、1つの物語が構成されています。その影響を大きく受けているのが、ストーリーを進めるために必要であり、他の世界に持ち越せるようになっているアイテムです。

各世界で手に入るアイテムは、決して同じ世界で使用する物とは限りません。とある世界を進めるために必要なアイテムを、別の世界で入手しなければならない場面も多いです。アイテムによっては使用することで失うことや、バッドエンディングでしか入手できない物も存在するため、クリアするために並列世界を何度も行き来する必要のある、難易度の高いストーリーになっています。

攻略の手助けとなる「Rデバイス」と「A.D.M.S」

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

複雑な並列世界の攻略を助けるために用意されているのが、「A.D.M.S」と呼ばれるシステムです。作中に登場する「リフレクターデバイス」から起動することで、現在のルートや進行状況などを、分岐マップとして視覚的に確認することができます。並列世界における、大まかな宝玉の位置も表示されているため、攻略の道しるべとなるシステムです。

「A.D.M.S」には「宝玉セーブ」という、分岐マップ上の位置をセーブする機能も存在します。一般的なセーブ機能と違い、セーブ後に入手したアイテムや進行状況を保持したまま、ロードすることが可能です。これを活用して、世界をまたいだ攻略を進めていきます。セーブできる箇所は宝玉の数に依存するため、宝玉を集めるほど円滑に攻略できる、絶妙なバランスと画期的さを感じさせる機能です。

また「リフレクターデバイス」はストーリーにも大きく影響を及ぼすアイテムとなっており、直接関わる場面も数多く登場します。袋小路に陥った世界から「リフレクターデバイス」を用いて脱出するなど、演出として使用されるシーンもあり、ストーリーにおいても欠かせないアイテムでした。

最後までプレイすることで魅力が伝わる大器晩成型のストーリー

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

各並列世界には○○ルートと、キャラクターごとの名前が付いてはいるものの、マルチエンディングではありません。クリアを目指すために、全キャラクターのルートを見ることが必須とはいえ、ルートの終点に到達しても次の周回が始まるだけです。謎解きやアイテムを収集していくことで、物語の全貌が少しずつ見えていき、全ての宝玉を集めた時、物語は新たな展開を迎えます。

私のように、ボイスの再生終了を待たずに読み終えたら進めるプレイスタイルでも、宝玉を集めるために30時間以上は掛かった大ボリューム。謎解きやアイテム収集が存在しないとはいえ、その先に用意されているストーリーも長大です。最後までプレイすることで全てを知ることができる、ただ1つの結末にプレイヤーは辿り着きます。

総数200枚以上の豊富なイベントCG

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

足早にプレイしても40時間は掛かってしまうボリュームに比例して、ゲーム内のイベントCGも豊富に用意されています。その枚数は、差分を除いても200枚以上と圧倒的です。元々が18禁のPCゲームということもあって、CERO:D(17歳以上推奨)の限界に挑戦しているようなイラストCGや展開も多々用意されています。もちろん、その多くがストーリーに必須の内容で、意味もなくHなシーンが用意されているわけではありません。

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