【ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー】レビュー・評価 

POSITIVES

約1.5倍になったボリューム
精巧に作り込まれたストーリー
戦略を駆使する独特のバトルシステム
満足度の高い新シナリオ「亜伝」

RATING
POINT

[ジャンル:ファンタジーRPG]
[ストーリークリアまで35時間] [大ボリューム]
[ストーリー分岐] [マルチエンディング]
[強くてニューゲーム(引き継ぎ)]
[難易度選択] [体験版] [DLC]

A+
GRADE
FULL REVIEW

 7年の時を経てフルリメイクされたファンタジーRPG「ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー」をクリアしました。

「正伝」と「異伝」 2つの平行世界を行き来して、歴史を正しい方向へと導いていく本作。イベントをやり直して死亡フラグをへし折っていくストーリーや、3×3のグリッドに展開した敵を寄せて集めて一網打尽にする特殊なバトルシステムなど、一風変わったRPGです。

オリジナル版に比べて、ボイスやイラストの追加によって魅力が増したことはもちろん。不満点もしっかりと改善されており、格段に遊びやすくなっています。更に、追加された「亜伝」によってボリュームが増加したことに加えて、解き明かされていなかった謎にも触れられているため、初めての人だけでなく、オリジナル版をプレイした人も改めて楽しめるリメイク作品でした。

2つの平行世界を巡って歴史を改編していくストーリー

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

本作には「正伝」「異伝」 2つのストーリーが存在しており、主人公は過去と未来を行き来する能力を駆使して、歴史を正しい方向へと導いていくことになります。死んだ仲間を救うために過去へ戻ったり、誤った選択を選び直したりと、数え切れないほどのやり直しを積み重ねて、最良の結末へとたどり着くことが目標です。

情報部を選んで暗躍する「正伝」と軍部に所属して戦争に参加する「異伝」は、大きく異なる歴史を歩んでいくものの、互いに影響を及ぼす平行世界となっています。「正伝」で立ち塞がった障害を「異伝」で取り除くといった展開も多く用意されており、2つの世界の過去未来全てを駆使して歴史を改編していく、壮大なストーリーです。

フルリメイクによって遊びやすく魅力的になった各種要素

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

キャラクターデザインの一新に関しては好みが分かれるものの、ボイスとイベントイラストの追加によって、作品の魅力は一段と鮮明になりました。特に、主要キャラクターはフルボイスになっており、全体的に地味な印象だったストーリーが、かなり華やかに感じられるほどです。

何度も同じイベントを見ることになる本作において、既読イベントのみスキップ可能になった点も、かなりうれしい改善点でした。オリジナル版にもスキップ機能はありましたが、未読でもスキップ可能で小さな変化を見逃しがちだったため、使い勝手が大きく異なります。なお、オリジナル版を語る上で外せない「足音」についても、SEが差し替えられており、オプションで音量調整も可能です。

キャラクター&シナリオが追加された可能性世界「亜伝」

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

新キャラクター「ネメシア」の登場によって解放される「亜伝」は、「正伝」「異伝」のどちらとも異なる新しいシナリオです。驚くような状況の世界が多数登場するものの、完全に独立した物語ではなく、「亜伝」の障害を取り除くために「正伝」「異伝」で行動を起こしたり、「亜伝」の結末が「正伝」「異伝」に影響を及ぼしたりといった、精巧なストーリーが展開されていきます。

「亜伝」の解放条件は選べるようになっており、最初はオリジナル版と同じように遊んでクリア後に「亜伝」が解放される「アペンドモード」と、ストーリーの進行に合わせて「亜伝」が解放されていく「パーフェクトモード」が用意されています。初めての方は理解しやすいアペンド。オリジナル版をプレイ済みの方は、既存シナリオも新鮮に楽しめるパーフェクトと、選ぶことが可能です。

裏表の両方にシナリオが追加された結果、イベント数は約1.5倍になっており、2度目のプレイでも30時間を軽く超える大ボリューム。オリジナル版では語られなかった謎に迫り、真エンディングの更に先のエンディングを目指す展開は秀逸で、思い出深いオリジナル版の結末を上回る内容でした。

パズルのように戦略を組み立てる独特のバトルシステム

ターン制コマンドバトルをベースに、敵味方の順番を入れ替える「チェンジ」を駆使して、3×3のグリッドに展開した敵を寄せて集めて一網打尽にする、特殊なバトルシステムが用意されています。序盤こそ、キャラクターやスキルの種類が少なく面倒だと感じる場面が多いものの、ある程度まで進めば戦略の幅が広がって、工夫次第ではサクサクと敵を倒せるようになるため爽快です。

プレイヤー側で順番を入れ替えられることから、一方的に戦えるように見えますが、一筋縄ではいかない相手も多いです、特に、毎ターン回復や状態異常付与スキルを持っている敵が多く、単純にチェンジを繰り返して行動をためようとしても、ジリ貧に陥りがちです。ステータスによるダメージの増減も大きいため、しっかりとした戦略とレベリングが求められる、歯応えのあるバトルが楽しめます。

リメイクではバトルも改善されており、戦闘に参加していないキャラクターが一定の確率で「サポートスキル」を発動するようになりました。最大3人パーティーのため、ほとんど戦闘に参加しないキャラクターも多いのですが、サポートとしては頻繁に登場するため、空気になることはありません。サポートスキル自体も強力な物が多いので、運次第とはいえ頼りになるシステムになっていました。

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