レビュー・評価【Rock of Ages II: Bigger & Boulder】

『Rock of Ages II: Bigger & Boulder』は素晴らしいゲームで、プレーする価値は十分あるだろう。続編が作られたこと自体驚きだが、ACE Teamが1作目のマジックを維持しつつ拡張してくれたことを嬉しく思っている。

良い点: 
・爆笑物のカットシーン
・ローカルとオンラインのマルチプレー
・バラエティ豊富なステージ
悪い点: 
・バカなAI
・奇妙なカメラ・アングル1作目のファンなら、『Rock of Ages II: Bigger & Boulder』を大いに気に入るはずだ。『Rock of Ages II』は、1作目の楽しさや独自性はそのままに、大幅にグレードアップされている。『モンティ・パイソン』風のユーモアは、相変わらず最高に面白い。どの町も作り込まれているし、見た目にも特徴がある。音楽は楽しい奇抜なクラシックだらけ。欠点があまり見当たらないゲームである。AIは少しバカだし、カメラ・アングルに苦労させられることもあったが、どれも些細な不満だ。ユーモアが合わない人もいるかもしれないが、損をしているのは彼らの方である。ゲームプレーはタワーディフェンスとボーリングの風変わりなブレンドで、一部のゲーマーにとっては最高の気分転換になるはずだ。正に唯一無二のゲームなのである！最低でも試してみる価値のあるゲームなので、ACE Teamがデモをリリースしていないのが残念だ。

良い点: 
・ユーモアと独自のスタイルがあるユニークな設定
・リプレー性の高い楽しいゲームプレー
・4人マルチプレー
悪い点: 
・手応えのないボス戦
・容易に読めてしまうAI『Rock of Ages II: Bigger & Boulder』は、最高の意味で巧みかつ笑えて風変わりだ。2011年のデジタル・ゲームに続編ができたこと自体大きな驚きだが、私は喜んでいる。ボス戦を取って付けたようなものではなくもっと盛り上がるような手強いものにしてくれていたら嬉しかったが、体験自体はエキサイティングでスタイリッシュかつユニークなタワーディフェンスに仕上がっている。巨石で無数の有名な芸術をなぎ倒しながらファン・ゴッホやヘンリー8世、メデューサを潰せるゲームなど、他に存在しないのだ。『モンティ・パイソン』風アクションをオンラインとローカルで4人同時にプレーできるというのは、神から逃げる冒険の嬉しいオマケに過ぎないのである。

発売後のパッチが配信されなかったとしても、『Rock of Ages II: Bigger & Boulder』は続編のお手本のような素晴らしいゲームである。新ステージはビジュアルが目の保養になるし、ユーモアには笑いっぱなし。巨石とユニットの選択肢が広がったことで、戦略の奥深さが増しているし、AIであれ対人戦であれ、よりクレージーな対戦を楽しむことが可能となっている。巨石を転がし歴史を駆け抜ける狂乱は、なかなか止め時が見つからないのだ。

斬新なアイデアは殆ど盛り込まれていないものの、『Rock of Ages II』は極めて堅実な出来となっており、ACE Teamは誰も頼んでいなかったが、間違いなく楽しい続編を生み出している。

良い点: 
・一流のアニメーションとアート・スタイル
・かなり笑える
・ユニーク
悪い点: 
・少々単調
・モードにバラエティがないマルチプレー『Marble Madness』とタワーディフェンスのユニークなブレンドは、しばらくすると単調になってしまうものの、たまに引っ張り出してプレーするのに最適のゲームである。

『Rock of Ages II: Bigger and Boulder』は、ジャンルの奇妙なカクテルとして楽しめるゲームだ。『モンティ・パイソン』風のプレゼンテーションは巧みで、奇抜な本作の魅力にピッタリだし、3つのモードとオンラインかオフラインのマルチプレーは、ストーリーを終えた後も存分に楽しませてくれる。更に、雑な挙績の操作性やストレスの溜まるAIバランスといった問題があるにもかかわらず、ゲームプレーはバカっぽい楽しさをたっぷり提供してくれるはずだ。風変わりなゲームや、爽快な破壊を楽しめるゲームを探しているなら、これで決まりだろう。

シングルプレーは遊び方を学ぶのに適している――キャラクターやディフェンス・アイテムのアンロックにも不可欠だ――ものの、興味は長続きしないだろう。『Rock of Ages II: Bigger & Boulder』はローカル・マルチプレーでこそ真価を発揮するゲームなのだ。

タワーディフェンスのファンなら、『Rock of Ages II』が干ばつに苦しむジャンルに注入した楽しい要素を楽しめるはずだ。ローカル協力プレー体験としての方がはるかに優れているのは確かだが、シングルプレーでも奇抜なカットシーンで爆笑できるはずだ。ただ、実際のゲームプレーに同等の個性がないのが残念である。